カイエンの車検時期が近づいてくると、「車検をどこで受けようか？」「ディーラー車検はやはり割高なのだろうか？」と検討をすすめる方が多いと思います。

そこで今回は、カイエンを車検に出すときの流れや費用感、車検をどこに出すかの選定ポイントをご紹介します。

カイエンの車検の流れや必要書類とは？

車検はディーラー以外にも、民間整備工場やカー用品店などに出すことができますが、カイエンはほかの輸入車と比較しても、車検を取り扱っている工場が少ないのが実情です。

流通台数の少なさもあり、ポルシェ独自の構造やカイエンの特性について、専門知識や専用の工具を持ち合わせている整備士が限られるためです。

車検の有効期限間近になって車検を出そうとすると、信頼できる依頼先を見つけるのに手間取るかもしれません。

スケジュールに余裕を持って、複数箇所にカイエンの車検の取り扱いを問い合わせたり、見積もりを取ったりすることをおすすめします。

特に大きな修理箇所がなくても、カイエンを含むポルシェの車検費用は、諸費用を除いて20～30万円程度を見込んでおきましょう。車種に限らず、ポルシェの車検費用の相場は、ほかの輸入車に比べて少し高めです。

カイエンの車検のおもな流れは、次のとおりです。国産車やほかの一般的な輸入車と変わらず、ポルシェだから、カイエンだからといったイレギュラーな点は特にありません。

（１）車検の予約を入れて、以下のものを準備する

　　　　・書類：車検証、自動車税の納税証明書、自賠責保険証明書

　　　　・その他：事務手続き用の認印（車検証に記載されている所有者のもの）

（２）予約日に入庫する

（３）車検が終了したら、納車を受ける

　　　　・入庫から納車までは、車の状態によって1時間～3日程度が一般的です。

カイエンの車検費用の内訳は大きく分けて2つ

先にお伝えしたように、カイエンを含めて、ポルシェの特に大きな修理箇所がなかった場合の車検費用は、20～30万円ほど（諸費用除く）です。

車検費用は、「基本料金（車検基本料）」と「法定費用」を合算したものです。それぞれについて説明します。

◇基本料金（車検基本料）

基本料金（車検基本料）とは、「車検料金（検査手数料）」と、検査を受けるために必要な「整備費用」をまとめたものです。その他諸費用を含めて算出する場合も多いようです。

ポルシェの車検費用がほかの輸入車と比べて少し高めなのは、整備士の工賃である「整備費用」がかかるためです。

良好な状態で車を乗り続けるためには、欧州車専用工具を取りそろえた整備工場、ポルシェの車体構造やカイエンの特性に精通した整備士に整備してもらうのがベストです。ただ「整備費用が安いから」だけで車検の依頼先を選ぶのはおすすめしません。

整備費用がかかりやすいもう一つの理由としては、一般的に欧州車がエンジンオイルやブレーキオイルをはじめとする消耗品の交換スパンが短いことも挙げられます。

欧州車は設計思想として、こまめに消耗品を交換することで車体の維持を図るからです。（部品代は諸費用として計上されます）

◇法定費用

法定費用とは、「自賠責保険料」「自動車重量税」「収入印紙代」をまとめたもので、法定費用は車検をどこに依頼しても全国一律です。

カイエンを車検に出した際の法定費用は次のとおりです。

・自賠責保険料 ： 20,010円（24ヵ月）

・重量税 ： 41,000円

・印紙代 ： 1,800円

カイエンの車検は民間工場がおすすめ

ポルシェを車検に出す際には、「ポルシェ（そのなかでもカイエン）の車検を取り扱っているか」「費用に納得できるか」「品質面で信頼できるか」などをポイントに、依頼先を選ぶとよいでしょう。

◇ポルシェ（そのなかでもカイエン）の車検を取り扱っているか

ディーラーはもちろん、民間整備工場でもポルシェの車検を取り扱っているところはあります。

「点検はディーラーに頼むのが無難」とお考えの方も、ホームページやお店の看板に「ポルシェ歓迎」と書かれている整備工場を見つけたら、一度問い合わせてみることをおすすめします。

整備工場のオーナーや整備士がポルシェを所有していたり、カイエンの車検の取り扱い実績が豊富にある整備工場であると、より安心材料になるでしょう。

◇車検費用に納得できるか

一般的に、ディーラー車検は民間整備工場での車検よりも費用が高くなる傾向があります。

理由は、先にお伝えしたように、一般的に欧米車の設計思想として、短いスパンで部品交換をすることで車体の維持を図ろうとするためです。

使用上はまだ問題ないレベルでも、「そろそろ交換時期ですよ」と予防整備として交換されるケースもあります。

また、ディーラー車検では当然ながら交換部品はすべて純正品を使用するため、その点も割高になる要素です。

民間整備工場での車検なら、部品によっては時期ではなく状態ベースで交換が必要かを判断したり、純正品より安価な互換製品を用いたりと、車検費用を安く抑えられる可能性が高くなります。

民間整備工場に見積もりを取る際は、費用の安さだけでなく、オーナー側の要望を聞いてくれるか、費用の算出根拠を教えてくれるかといったところにも着目してください。

◇品質面で信頼できるか

「点検はディーラーに頼むのが無難」とお考えの方のなかには、民間整備工場の点検・整備の品質に不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ホームページを見たり実際に工場を訪れたりするなどして、技術品質や工場の設備などを確認しておきましょう。

欧米車車検の取り扱い実績、整備や板金作業の技術品質、工場の広さや整然具合、窓口担当者や整備士が誠実に受け答えしてくれるかどうかを確かめるとよいでしょう。

エステックカーサービスでは、特に輸入車の板金塗装を得意としており、月間修理台数60台以上の対応実績があります。

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◇車検期間はどのくらいかかるか

愛車ができるだけ早く手元に戻ってくるに越したことはありません。車検の依頼先を選ぶ際には、入庫から納車までの期間も忘れずに確認しましょう。

また、予約なしでの当日入庫は受け付けてくれないところもあるので注意してください。この点からも事前予約をおすすめします。

まとめ

ポルシェのなかでも大型車種であるカイエンについて、車検の流れや費用感、そして車検費用を抑える方法として民間整備工場をおすすめする理由を紹介してきました。

ディーラーだけでなく、民間整備工場にもポルシェの車体構造やカイエンの特性に精通した整備士はいます。費用面も踏まえて、民間車検工場の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

エステックカーサービスは民間整備工場として、カイエンの整備・点検も数多く承っています。オーナー様との対話をベースに車検作業を行なっていきますので、安心しておまかせいただけると思います。

お見積もりは無料ですので、ぜひ気軽にお問い合わせください。

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