こんにちは。調布店です。

本日は武蔵野市よりご依頼頂きましたアルファロメオ・147のフロント廻りの事故修理をご紹介いたします。

横から衝突されてしまったとのことで、相手側の対物保険にて対応させて頂きました。

それでは損傷箇所のご紹介に参ります。

広範囲にフロントフェンダー、ヘッドライト、フロントバンパーの3点が大きく損傷しておりました。

いずれも損傷が大きいため交換にて作業を進めるのですが、概算での見積もり時点で時価額を超えてしまっておりました。

お客様はどうにか修理をしたいとのご要望でしたので、中古部品を用いてなるべく費用を抑える事、はみ出てしまった分をご実費にて修理ということで合意頂きました。

それでは修理内容のご紹介に参ります。

まずは部品の脱着からです。

フロントバンパー、ヘッドライト、フロントフェンダーを外して状態を確認いたします。

内部に目立った損傷はないため、外板の修理のみで問題なく修理が可能な状態でした。

次にフェンダーの仮付けを行い、位置の調整を行います。

これが今回かなり曲者でして、あらゆる方向に引っ張り戻したりを繰り返して一番新車にちかい状態へ持っていきます。

地面に落ちている黄色いものがシーラーです。アルファロメオやフィアット特有なのですが、フェンダーがシーラーが施されておりこれを削ぎ落さなければなりません。

しかもシーラーを削ぎ落してからでないとフェンダーが外れないため、曲者の一因です。

シーラーの残骸から上に目を向けると、フェンダーとロッカーパネルのチリがあっていないのが分かると思います。

フェンダーを後ろに下げてあげなければならないのですが、なかなか合わず悪戦苦闘いたしました。

お次にフロントバンパーの加工を行います。

他の輸入車ですと当然ながら穴が空いているのですが、なぜかアルファロメオは空いていません。

ヘッドライトウォッシャーのカバーの形をマスキングテープで作って穴空け加工を施しました。

悪戦苦闘したフェンダーも位置を完璧に合わせたのでアンダーコート処理を行い塗装していきます。

塗装が完了したのちに部品の組付けを行っていきます。

フェンダーのチリも綺麗に合わせることが出来ました。フェンダー取り付け後、ボルトをペイントしてあげます。

ボルトをペイントしてあげないと錆びて腐食してしまい、今後外す際にボロボロになってしまうことがあるので、必須作業です。

もちろんフェンダー上部のボルトもペイントしてあげます。

そして脱着時に厄介だったシーラーも塗布します。

グリルやバンパー、ヘッドライトを取り付けてあげて完成となります。

今回、中古部品を用いたのはヘッドライトとバルブのバラストになります。この2点だけでも金額が大幅に変わってきますので、費用を抑えるには中古部品の使用を勧める場合もございます。

完成後の写真となります。

中古部品といえど綺麗なヘッドライトでしたので、新品と遜色ない状態になっていると思います。

今回は、稀にある時価額が低く修理しきれないケースのご紹介でした。

対物保険で過失がない場合、自分の保険会社が交渉に参加できず時価額が低く出されてしまう場合もあります。

今回は中古市場なども参考にして頂き最大限、修理費を出していただくことが出来ました。

そのあたりの交渉も弊社で承ることができますので、お困りの方がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせください。

皆様からのご一報お待ちしております。

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