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2023/12/27
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メルセデス・ベンツには、コンパクトタイプの小型車からハイエンドのセダンまで複数のクラスがあります。それぞれに特徴があることはもちろん、クラスによって車検費用など維持費が異なるものです。
この記事では、メルセデス・ベンツEクラスの維持費を解説するとともに、費用を安く抑えるポイントを紹介します。
メルセデス・ベンツのなかでも、上位ミディアムクラスとして人気のベンツEクラス。ここでは、その特徴やおもな維持費を解説します。
ベンツEクラスは、Cクラスより車体サイズが一回り大きく、ダイナミックなフォルムが特徴です。
また、現行のEクラスには「新世代ステアリング」や、安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」など、限りなく自動運転に近づいた機能が搭載されています。ドライバーは高速道路だけなく街中や郊外でも、快適かつ安全にドライブを楽しめるでしょう。
ベンツEクラスにかかるおもな維持費として、車検費用と任意保険料、その他の諸経費が挙げられます。
車検費用には、大きく分けて法定費用と車検基本料が含まれます。詳細は後述しますがベンツEクラスの場合、法定費用は5万~7万円前後です。車検基本料は、民間の工場に依頼する場合で6万~8万円、ディーラーに依頼する場合はさらに中間マージンが上乗せされます。その他、消耗品や交換の必要な部品に対する費用も必要です。
任意保険料の金額は、等級や運転者の年齢、車両保険の有無などによって異なります。一例としてある保険会社の試算によると、29歳、新規6等級で車両保険なしの場合、ベンツEクラスの年間保険料は27,680円です。車両保険をつけると金額が大きく上がり、試算では144,770円となっています。
以上のことから、車検費用と任意保険料だけでも少なくとも20万円前後はかかるでしょう。これに加えて維持費として、燃料代や駐車場代、故障や破損時の修理代などが発生します。
次に、メルセデス・ベンツEクラスの車検費用について、内訳を詳しく解説します。
先にも述べたように、車検費用には法定費用と車検基本料が含まれます。
・法定費用
法定費用の内訳は、自動車重量税、自賠責保険料、印紙代(手数料)の3つです。
まず自動車重量税は、車両重量や車検期間、新車登録からの経過年数、エコカー減税の有無などによって異なります。ベンツEクラスの車両重量はおもに「1,500kg超2,000kg以下」に分類されるため、車検期間2年の場合の自動車重量税は以下のとおりです(エコカーを除く)。
ここに自賠責保険料1万7,650円(24ヵ月)※と、印紙代1,600円~1,800円が加わり、全部で5万~7万円が法定費用になります。
※令和5年4月1日以降始期の契約に適用
・車検基本料(点検手数料、諸費用)
車検基本料には、点検費用や整備費用、事務手数料などが含まれます。法定費用のように金額が決まっているわけではないため、ディーラーや民間の整備工場、カー用品専門店など依頼する業者によって金額はさまざまです。
輸入車を専門とする整備工場では作業工賃が6万~8万円が目安で、上述の法定費用も含めると車検費用は11万~15万円前後が必要です。
ここに加えて、交換の必要な消耗品代などがかかってきます。また、ディーラーに依頼すると中間マージンとして3万~4万円上乗せされる場合があるでしょう。
・修理や部品交換の費用とよくある故障事例
ベンツEクラスで定期的に交換が必要となる部品には、エンジンオイルやブレーキ液が挙げられます。また、ファン・ベルトやブレーキ・パッド、ブレーキ・ディスクなども消耗品のため、定期的に補充や交換が必要です。
使用頻度により交換の時期は異なりますが、大きな出費がかかる消耗品として他に、バッテリーやタイヤなどもあります。
また、車検の際には車体の点検整備が行なわれるため、故障や不具合が見つかると修理を勧められるでしょう。ベンツEクラスによくある故障例としては、オイル漏れやエアコンの不具合のほか、電動式のコラム調整機能が動かなくなるなどのトラブルがあります。
メルセデス・ベンツは輸入車であることから、国産車に比べ部品代も高くなりがちです。故障の箇所や範囲によっては、作業工賃も含めて10万円単位の費用になる可能性もあります。
ここで、エステックに依頼されたメルセデス・ベンツEクラス(W211)エンジンオイル漏れの作業事例を紹介します。
車検でのお預かりの際に、エンジンオイル漏れが発見されたため修理となりました。
オイルフィルターが取り付けられている根元、フィルターブラケットのパッキン部分にオイル漏れが発生していたため、エンジン側とオイルクーラー側、計2か所の接合部を交換し、パッキンのカスなども清掃しました。
ブラケットやサーモスタット廻り、ファン・ベルトなどを組付けて完了です。
大切な愛車のメンテナンスには手を抜きたくないと思う反面、維持費が高くなってしまうのは悩みどころです。
ここでは、メルセデス・ベンツEクラスの維持費を抑えるポイントを3つ紹介します。
大きな出費となる修理や部品交換を抑えるためには、日頃からこまめにメンテナンスを行なっておくことが重要です。特に消耗品は安全(命)に関わるため、怠らないようにしましょう。
なお、新車でベンツを購入した場合は、メルセデス・ケア(通称メルケア)が利用可能です。メルセデス・ケアは走行距離無制限の保証プログラムで、新車購入から3年間、定期メンテナンスやおもな定期交換部品・消耗品の無料交換・補充が受けられます。
ベンツEクラスには、エコカー減税対象車やグリーン化特例対象車があります。車種やタイプ、オプションにより適用内容は変わりますが、おもに自動車重量税や自動車税が減税される制度です。
これらの制度をうまく利用することで、固定費を安く抑えられます。
正規ディーラーでは、メーカーのコンプライアンスに基づいて安全性をチェックするため、まだ使える部品でも交換するケースなどがあります。その場合、費用が割高になる傾向にあります。一方で民間の整備工場ではオーナー様の要望や予算に応じた対応が可能です。部品交換が必要な場合もOEM製品(輸入車パーツ)や中古品(リビルド品)などを利用し、修理代金を抑えています。
ただし、輸入車のメンテナンスには専門の知識や技術が求められます。車検や修理を依頼する際は、ベンツEクラスの作業経験と実績のある民間工場を選びましょう。どこまで修理するかなどオーナー様の要望を伝えたうえで、数社の見積もりをとることをおすすめします。
メルセデス・ベンツEクラスの維持費のうち、おもな固定費として車検費用や任意保険料、定期メンテナンス代が挙げられます。
車検費用は輸入車を専門とする民間の整備工場に依頼した場合で11万円~、任意保険料や定期メンテナンス代も合わせると少なくとも20万円は必要になるでしょう。
その他の維持費として、燃料代や駐車場代、故障時の修理代などが発生します。費用を安く抑えるには、ベンツEクラスの作業実績のある民間の整備工場を探し、日頃のメンテナンスや車検などを依頼することがポイントです。
エステックは、メルセデス・ベンツを含む高級輸入車の整備・修理実績が豊富です。輸入車整備に必要な専用診断機(テスター)を使って正確な診断を行ない、高い技術力を誇るメカニックが最高のメンテナンスをご提供します。ベンツEクラスの車検や修理を検討されているオーナー様は、お気軽にエステックにお問い合わせください。
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