こんにちは。調布店、清水です。

今回ご紹介するお車は、左リアドア後ろ側から左クォーターパネルの前側にかけてポールに接触して損傷したメルセデスベンツ、Cクラス、W205になります。

リアドアの状態としては、下側のプレスラインを中心に当たっている為、プレスラインの接触部分は凹みなどが出来ていて、それ以外はキズのみが付いていました。

W205のリアドアは、アルミパネルになりますが今回は修理で対応する事になりました。

またクォーターパネルの方ですが、リアドア後ろの角を中心に当たっていて、リアドアを開けた内側のプレスラインまで凹んでいました。

クォーターパネルについては通常のパネルとなりますので、鈑金作業で対応していきます。

ここからリアドアの鈑金作業を始めていきます。

作業方法ですが、凹んでいるプレスラインを引き出しながらその周りの部分を叩き作業をする事で整形します。

損傷箇所の状態ですが、どのパネルでも共通ですが凹みの周りは基本的に膨らんでいます。

これは凹むことで歪が出来ることによる状態となります。

今回はアルミパネルの為、通常のパネルより一度凹みが出来てしまうと強度のあるパネルの為元に戻す事が難しくなります。

そこでアルミパネル専用の機械で引き出す工具を使えるようにする為の準備をします。

その後、写真で分かるように一人がプレスラインを引き出すように力をかけながら、もう一人が膨らんでいる箇所の叩き作業をします。

ここでは力をかけすぎたりすることでパネルが切れてしまう事がある事から、慎重に作業を進めていきます。

パネルを引き出す際に確認できたこととして、凹みの上側の縁付近もわずかに凹んでいたために同時に作業をします。

また続きとしてクォーターパネルの凹みも鈑金作業をします。

こちらは先程の機械と違って、通常のパネル専用の機械を使い凹んでいるプレスラインを引き出しながら、その周りの凹んでいる部分を引き出したりと作業をします。

この2ヶ所の損傷箇所をパネルに合わせた作業方法で作業した後、パテを使って整形をします。

リアドアに関しては、複数の形状が重なり合う場所の為、状態に合わせたサンディングで形を出していきます。

またクォーターパネルの方は、アールのある部分の作業の為リアドアを閉めて隙間や段差、アールの状態などを確認しながら作業します。

パテでの作業が完了した後は、サフェーサーを塗装してパテでのサンディング跡や作業部分からその周りの状態を確認することをしていきます。

パテでの整形時にしっかりと形を出せたと思ってもサフェーサーを塗装する事で仕上がりを想定できる状況の確認が出来ます。

その為、この作業をしっかりと対応しておかないと仕上がりに影響する為、重要な作業の一つとして作業を進めます。

サフェーサーでの作業が完了した後は、塗装する部分の下処理をします。

ここでも塗装が食いつくようにしっかりと下処理をしたら、丁寧にマスキングをしてから本塗装をしていきます。

塗装が完了した後は、しっかりと乾燥をさせてから磨きと組み付けをして全ての作業が完了となりました。

今回は、アルミパネルの鈑金作業を中心に見て頂きました。

アルミパネルの鈑金については、作業が可能な範囲、状態がございますので、損傷されましたら先ずはエステックカーサービスにご相談ください。

皆様からのご連絡お待ちしております。

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