人や車体を衝撃から守ってくれるバンパーは、車のパーツのなかでも損傷の頻度が高く、キズが目立ちやすい部分です。損傷箇所を放っておくと見栄えが悪くなるだけでなく、安全性能が落ちたり車検に通らなくなったりする可能性もあります。

しかし、ポルシェのバンパーが損傷した場合に、ディーラーと民間工場のどちらに修理をお願いしたら良いか迷うかもしれません。修理先を選ぶポイントは、修理の質とコストのどちらを重視するかです。ディーラーと民間工場、それぞれの特徴を把握することで、自分の希望に合った修理先を選びやすくなります。

この記事では、ポルシェのバンパーの修理内容と費用、ディーラーと民間工場の特徴について詳しく解説します。

ポルシェのバンパーの修理方法とかかる費用

バンパーの修理方法と費用は、損傷の度合いによって大きく異なるため、どのような修理が必要か、費用の相場はどの程度かを押さえておきましょう。ここでは、ポルシェのバンパーを修理する2種類の方法と費用相場について解説します。

◇キズやへこみの部分的修理

バンパーの損傷が細かいキズや小さいへこみ程度であれば、部分的な修理で済むでしょう。細かいキズは、下地処理をしてから塗装することできれいに仕上がりますが、小さいへこみの場合は、バンパーを叩いたりパテで埋めたりして、平らにする工程が加わります。

修理費用は、キズの広さやへこみの大きさなどによって異なりますが、民間工場に依頼した場合は3万～8万円、ディーラーでは5万～10万円ほどが相場です。

◇バンパー交換修理

バンパーが割れていたりへこみが大きかったりするなど、損傷がひどい場合は、部分的な修理では対応できないため、バンパーを交換する必要があるでしょう。

ポルシェの純正品バンパーに交換する場合は、バンパー代として下級グレードで15万～20万円前後、上級グレードで50万円以上のものが多くあります。

車体の色に合わせて塗装する費用や、作業のための工賃などを含めると、下級グレードで25万円～、上級グレードで40万～100万円ほどが相場です。

なお、中古品のバンパーを利用すると、新品のバンパーを使う場合よりも費用を安く抑えられます。バンパーの在庫がない場合は、海外から取り寄せるための輸送費がかかるケースもあるため、修理を依頼する前に費用の見積もりを取ることが大切です。

ポルシェのバンパー修理はディーラーと民間工場のどちらにすべきか？

ポルシェのバンパー修理先として、ディーラーと民間工場のどちらにすべきかを選ぶポイントは、修理で何を重視するかです。ディーラーと民間工場のそれぞれの特徴をつかんで、自分にとって最適な修理先を選びましょう。

ここでは、ディーラーと民間工場の強みや特徴を解説します。

◇安心感を求めるならディーラー

とにかく信頼できる修理先を選びたいと考えるなら、ディーラーに依頼するとよいでしょう。ディーラーには、専門的な知識と高い技術を持つスタッフがそろっており、ディーラーとしての誇りと責任を持って作業を行なってくれるため安心です。

また、修理には純正品のパーツを使用するため、修理後に不具合が発生することは少ないでしょう。

さらに、近年のポルシェは先進安全装備が充実しており、バンパーにはセンサーやレーダーが搭載されています。ディーラーはバンパー修理の際に、バンパーに取り付けられている安全装置が正常に作動するために必要な「エーミング作業」にも対応しているため安心です。

一方で、ポルシェの純正品は高額なため、修理費用は高くなる傾向があります。また一般的にディーラーの安全基準は高く、まだ使えるパーツであっても使用年数によっては新品に取り換えることもあるため、費用がかさむかもしれません。

◇低価格や柔軟な対応を求めるなら民間工場

バンパーの修理を民間工場に依頼するメリットは、低価格と柔軟な対応です。民間工場では、お客様の予算やリクエストに応じて、修理内容を変更してくれることもあります。

民間工場では、目立つ損傷部分だけを修理したり、純正品以外の部品を使って修理したりするなど、独自の技術でコストを抑えることが可能です。修理費が高額になりがちなバンパー交換も、中古品を使うことで費用を安く抑えられます。

ただし、民間工場の技術は基本的に高いですが、輸入車や高級車の修理に対応していない場合があります。また、修理のクオリティーは、これまでの経験や実績により差が出るかもしれません。

したがって、修理を依頼する際は、ポルシェのバンパー修理の実績がある民間工場をおすすめします。豊富な経験と実績がある民間工場であれば、低価格で満足のいく仕上がりが期待できるでしょう。

ポルシェのバンパー修理の事例

S-TECH（エステック）によるポルシェのバンパー修理事例を2つご紹介します。

◇ポルシェ・970・パナメーラ リアバンパーの修理

1つ目は、リアバンパーのアッパーとロアの取り付け部の切れ、ロアの変形の修理事例です。お客様は、リアバンパーの黒い素地部分をボディと同じ色にすることを希望されたため、修理とロア部分の塗装を行ないました。

修理前

修理後

リアバンパーのアッパー部分の切れは、耐久性のあるパテを使って修正し、サフェーサーと塗装を施して完成です。バンパーのロアは全体の凹凸を丁寧に削り取り、サフェーサーを必要な回数塗装したあと、本塗装を施しました。

この事例のようにS-TECH（エステック）のカーサービスでは、修理にともないお客様の要望に沿ったカスタマイズも可能です。

実際の修理の工程については、以下のページをご確認ください。

事例ページ：ポルシェ・970・パナメーラ リアバンパーの修理と同時にディフューザーのシボを取り塗装をしました。

◇ポルシェ・カイエン・9YAのフロントバンパーの修理

2つ目は、塀に接触した際に、フロントバンパーからアーチモールにかけてできたキズの修理事例です。

修理前

修理後

このような事例では、キズの部分を丁寧にサンディングしてサフェーサーを塗装します。塗膜が厚く塗装できるサフェーサーのため、パテを使用せずに成形まで対応できました。そのあと塗装前の下処理を行ない、丁寧に塗装、組付けをして完成です。

実際の修理の工程については、以下のページをご確認ください。

事例ページ：ポルシェ、カイエン、9YAのフロントバンパーからアーチモールにかけてのキズを修理しました。

まとめ

愛車のキズはすぐにでも直したいと思うことでしょう。ディーラーに修理を依頼すれば確実な修理が期待できますが、修理費用は比較的高くなります。

費用を抑えたい場合は民間工場を選びましょう。ポルシェのバンパー修理の実績が豊富な民間工場であれば、コストを抑えつつ満足のいく仕上がりが期待できます。

S-TECH（エステック）は、ポルシェのバンパー修理をはじめ、ボンネットやホイールのキズ、ドアのへこみなどの修理塗装の実績が豊富です。お客様の要望に沿ったカスタマイズにも対応できます。お見積もりは無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。